支援者をしていた頃「大丈夫?」と声をかけたあと、どう関わればいいのか迷うことがありました。
助けたい気持ちはある。でも、どこまで立ち入っていいのか、わからない。
たとえば、居場所で出会った子が、明らかにしんどそうだったとき。
話しかけたほうがいいのか、そっとしておいたほうがいいのか・・・
そんなふうに迷った経験、ありませんか?
「支援する」って言葉は、ときどき強すぎるなと感じていました。
力になりたい、困りごとを解決したいと思う気持ちはあっても「支援する側」と「される側」にきっちり分かれてしまうと、おたがいが息苦しくなることもあるような気がしていた。
それに、どこまでが 支援 で、どこからが おせっかい になるのか。
境目は、思っているよりずっと曖昧です。
大切なのは、相手のペースを尊重すること・・・
そう思っていても「待つ」ってすごく難しい。
とくに、支援者の立場にいると「今すぐ何かしなきゃ」と焦ってしまいがちです。
でも、 何もしない ように見える時間も、本当はすごくたくさんのことが起きているのです。
声をかけるタイミングを待っていたり、話すための準備をしていたり。
支援しないこと も、ときには支援になる・・・
そんな視点があってもいいと思っています。
「この子は、どんなふうに関わってほしいと思ってるんだろう」
その問いを、誰よりも大切にできる支援者でありたい、そんなことを思って寄り添っていた頃を思い出していました。
答えがすぐに見つからないこともあるけれど、その迷いの中にいる時間こそが、もしかしたら「支援」の真ん中なのかもしれませんね。
あなたにとってどこまでが「支援」だと思いますか?