「いてもいいよ」って言葉、なんだかやさしくて、あったかい感じがする。
でも、その「いてもいい」って、ほんとうはどういうことなんだろう?
なにもしてなくてもいい?
黙って座ってるだけでもいい?
何回も来なくてもいい?
目立たなくても、笑ってなくても、誰とも話さなくても・・・
それでも「いてもいい」って言えるかな。
居場所に来る子のなかには「役に立たなきゃ」「話しかけなきゃ」って、小さく緊張している子もいます。
何も求められていないはずの場所でさえ「いてもいい」理由を探そうとする子もいます。
でも本当は、「いていい」には、理由なんていらないのかもしれません。
呼吸してるだけで、なんとなくそこにいるだけで。
誰にも説明しなくても、それで充分。
「いてもいい」っていうのは、「いてほしい」とも、「なにかして」とも、ちょっとちがう。
相手を放っておくんじゃなくて、でも干渉しすぎずに、ただ、そばにいることを許しあえる感じ。
たとえば、まわりの人の気配を感じながら、でも誰にも話しかけられずに過ごす時間。
それも、ひとつの「関係」のかたちなんだと思います。
「いてもいい」って、言葉だけじゃ伝わらない。
でも、空気や距離感や、視線や沈黙のなかに、それがちゃんとにじんでいる場所は、たしかにある。
そしてきっと、それがあるだけで、また来ようかなと思える。
自分を守りながらいられる場所って、思っているよりずっと大事です。
あなたにとって、いてもいいって、どんな感じですか?